ayako_no7の日記

シュート!にまつわるあれこれを残す場所。 原作オタク。

シュート! Goal to the Future 第6話感想

ナポリタン」という謎のサブタイトルから話題になった第6話です。

日常回なのかと思ったら、いつもの木曜に更新されるあらすじでイタリアから神谷さんのことを知っている転校生(実際は短期留学生だったけど)が来ることが分かり、「神谷さんのイタリア時代の話が出るのかな?」と予想していました。

それは当たったんですが予想外のエピソードをぶっこまれ、感情が追いつかなかった。まさか神谷さんが現役引退した理由をここまで詳細にやるとは。そしてオタクをメッタ打ちにするとは。

短期留学生のアンドレア・アントーニオ(神谷さんはダブルAと呼んでいる)は神谷さんのイタリア時代の教え子で、セルジョという兄と一緒にサッカーを習っていた。当時のアンドレアはプレーが消極的で、神谷さんはボールに食らいついてくセルジュを褒める。ずっとイタリアにいてサッカーを教えてほしいというアンドレアに対し、神谷さんは日本のガキに世界で闘えるサッカーを教えたいと語る。しかしある日セルジョは練習中だか試合中だかにケガをして、選手生命を絶たれてしまう。神谷さんはボールに食らいついていけといった自分を責める。その直後にあったチャンピオンズリーグの決勝戦に出場するものの、オウンゴールを献上してしまい(チームは多分負けた?)、そのままチームを退団して現役も引退。潔い幕引きを賞賛する声もあれば、八百長を疑うマスコミもあり、このことは掛高サッカー部員ですら全員知っているほどのニュースになった。

いやもうここで書くのがつらいんですけど制作陣には血も涙もないのか?

神谷さんのサッカー人生が順風満帆だったとは思わないし、うれしいこともつらいことも、いろんなことがあったと思うよ。たった16歳で、世界で一番尊敬するプレーヤーであり親友でもある久保嘉晴との永遠の別れを経験しなくちゃならなかったのもそのひとつだと思う。それでもサッカーが好きだっていう気持ちを一瞬たりとも曇らせることなく、掛川高校の部員たちを引っ張って、久保さんと一緒に思い描いた夢を現実にしてきたんじゃないか。キャプテンマークを付けた背番号7がどれだけかっこよくて頼りになったことか。

そうやって17歳でイタリアに渡って、自分のサッカーで行けるところまで行くことを貫いてきた神谷さんが、最後は拍手も何もなくピッチを去らなくちゃいけなかったの?八百長疑惑なんていうクソみたいなオマケ付きで。神谷さんはサッカーが大好きなのに、サッカーの神様は神谷さんを愛してくれなかったの?掛北との準決勝、途中でピッチを去った久保さんも不本意だったと思うけど、最後のゴールは伝説になったじゃないか。今回の描かれ方だと神谷さんの現役最後のゴールがオウンゴールなんだけどそんなのあり?

チームやファンは引き止めたっていうから、決して神谷さん自身のサッカーが否定されたわけじゃない。それでも引退後にやりたいことを思い描くような年齢になって、そこで大好きなサッカーをやめると決断させたのが、それなの?

そもそもサッカーでボールに食らいつくのは必要なことでは?と思うんだけど違うんですか?冬の選手権決勝で岩上さんと競り合って結局ゴールを許したあげくに右足にケガまでしたことをディスってるのか?

なんかもう考えがまとまらないんだけど、世界で闘えるサッカー選手を日本で育てるという神谷さんの新しい夢に対して、この設定は必要なのか?引退してるのはいいんだよ、いずれは誰でも引退するんだから。ただ、おそらく大ブーイングを受けたであろう試合を最後にピッチを去った姿を想像するのがつらすぎる。どうして?神谷さんのサッカーは本当に見る人を惹きつけるし、ワクワクするような魅力にあふれてるんだよ。この人ならって思わせてくれる稀代のファンタジスタなんだよ。この作品にプレーヤーとしての神谷篤司が必要ないのは仕方のないことだと思うけど、そんなふうにとどめを刺しますか?味方にも敵にもあれだけ愛されてた神谷さんが、サッカーだけには愛されなかったと?

和広にかけた「悪い、連絡しなくて」という言葉から察するに、引退してから神谷さんは誰にも連絡を取ってなかったんでしょうね。そしてアンドレアには「背が伸びた」と言っているので、少なくとも1~2年は会っていない。そしてアンドレアがSNSで連絡を取ろうかと思ったと言っているので、神谷さんは何らかのSNSをやっているらしい。

感想というか書き殴りのメモでした。

(第7話に続く)