ayako_no7の日記

シュート!にまつわるあれこれを残す場所。 原作オタク。

シュート! Goal to the Future 第9話感想

30分まるまる使ってサッカーに少しだけ似ている虚無のスポーツを繰り広げた第8話を経ての第9話です。

先に記しておくと、今回はそれなりに見られる回でした。さほど虚無を感じることはなかったという意味で。なぜならサッカーをほとんどしていないからである。ついにサッカーしないほうがまだ見られるサッカーアニメになってしまった。

さて今回は、放送前のPVやこれまでのお話でもちょいちょい闇を見せていたメガネくんの話です。オープニングの回想シーンでいじめられている小学生のメガネ。その理由が「いい子ちゃんぶっている」というもので、いきなり民度が危うい。そして事前のあらすじ公開でも紹介された、メガネがジョーのなくしたボールを偶然見つけ、それをきっかけに仲良くなるという展開です。

ジョーはメガネをいじめていたクソガキを退治し、メガネはジョーに勉強を教え、仲良くなっていくふたり。ある日ジョーからサッカーしようぜ!と誘われたメガネは、「ジョーと一緒にいたい」という理由でサッカーを始めます。なるほどこれは原作との対比なのか?原作はどちらかといえばサッカーで結ばれた子たちが友情を育む物語なんですよ。現に主人公トリオは一時期和広と健二がサッカー離れたことでバラバラになったしね。あの個性の違う3人が一緒にいるのは、サッカーしてるからこそなんですよ。ちなみに骨の髄までサッカーが染みこんでいる久保さんと神谷さんは、サッカーをやめるという選択肢が遺伝子に組み込まれていないため、サッカーを離れたところではどうなのか?という仮説を論じても無駄だと思っています。神谷さんと今作の主人公である秀人には所属するサッカーチームでつまはじきにされたという共通項がありますが、神谷さんは斉木さんを筆頭としたチームメイトを嫌いになり、秀人はサッカーを嫌いになりましたからね。

しかしメガネはジョーと一緒にいるために高校も同じところを受けたのかと思うとすごいな。そりゃあ神谷さんだって久保さんと同じ高校を受けたけど、それは一緒にサッカー部を創るためなので意味合いが違います。

今週は新キャラが出てきました。新聞部のメガネです。このアニメに出てくるメガネのメガネってことごとくアンダーリム掛川はこれしか売ってないのか?と思ったけどアレか、瞳の描写のジャマにならないためのアンダーリムなのか。新聞部メガネはサッカー部のことを記事にしたいそうです。新聞部メガネによると選手権の県大会は順調に勝ち進み、現在は決勝トーナメントまで来ているとのこと。「掛川5-3小野田」「掛川3-1新居田」「秀知2-5掛川」という試合結果が静止画とともに紹介されました。よく点が入るスポーツだな。ドラマにおいて人の死をナレーションだけで済ますとナレ死と揶揄されますが、サッカーアニメにおいて試合の結果をナレーションで済ますのことはなんと言えばいいのだ。ナレ勝?

この快進撃により注目を集めているのが、ジョーと秀人のコンビらしいです。失点も多いけど得点も多いのを見る限り、どうやら秀人のシュートが入らないという問題は克服したのか???えっマジで?先週のアレで???「合わないならオレたちで合わせるしかない!」という、アシスト側の気合い?気配り?配慮?で何とかなることなの???結局秀人のシュートが入らないのってタイミングを合わせられる人がいないからってことなの???そっちの責任なの?トリプルカウンターアタックを完成させた掛西トリオでも全員が練習してタイミング合うようにしてたけど?秀人は天才様ってことなの?わからねえ~~~!実戦でとりやすいボールが来ることはめったにないんじゃないのか助けてマホ!新聞部メガネはジョーと秀人を名コンビだと褒めます。喜ぶジョーと浮かない顔をするメガネ。そして「ジョーが彼の話をするたびに胸が痛い」とか言い出します。お、おう?どうした?ちなみに新聞部メガネは秀人と同じ中学らしく、秀人は新聞部メガネを避けていました。

次のシーンは秀人メガネジョーの3人でのランチタイムです。メガネとジョーはいいコンビだと言う秀人に対し、ジョーは「掛川のコンビといえばオレとお前(秀人)」と言い出してメガネを積極的に闇に落としていきます。しかも秀人と自分のツーショットを撮れと言い出す。このあたりからメガネのメガネがやたら光り出してくる。こわい。

さて選手権の予選が始まってから無能ぶりが露呈しすっかり影が薄くなった監督ですが、今回は秀人ジョーへのチェックが厳しくなってきたので秀人メガネのコンビでやれと言い出します。積極的に三角関係を乱していくわけですね。ちなみに今週は監督の作画がイマイチなところが多かった気がします。メガネは監督の指示に従いつつも「ジョーはオレが秀人と組むって聞いて何も思わなかったの?」と予想もしなかった斜め上の思考を披露してくれました。え、これってジョーにヤキモチ焼いてほしいってこと…?サッカーの戦術にそこまで私情を持ち込む?

このあたりから私の脳内には旧アニメ、つまり「蒼き伝説シュート!」の伝説の15話がチラついてくる。中学生だった神谷さんがいろいろこじらせて雨の公衆電話から久保さんに電話する回です。さんざん重い彼女と言われてきた神谷さんですが、自分の気持ちを押し殺して久保さんのことを思って「掛北に行けよ」って言えるあたりまだ大人だよ。

オレは1人でがんばるからお前は秀人とがんばれというジョーの言葉にショックを受けたメガネくんは「オレのこともういらなくなっちゃったの?」と人知れず涙を流したりしていました。いや公私混同しすぎでしょ。勝つのに必要なことなのでは?しかも秀人メガネで組めって言い出したのは監督だから。メンタルが危うすぎる。

そうこうしているうちに新聞部の禁則処理がムチャクチャな新聞によって秀人の過去が暴露されます。せめて「。」と「、」を文頭にもってくるのをやめろ!秀人がシュートを決められなくなってチームをやめたことが公になり、サッカー部でも噂になります。そして闇落ちメガネが「シュートが入らなくなったら普通はチームで何とかしようとする。それなのにチームを抜けたのはほかに理由があるのでは。辞めさせられたんだとしたら思い当たりますよね~強引だし偉そうだし~実はチームを見下してたとか~」みたいな持論を展開。おっ、これは原作勢として聞き捨てならないですね。いつまでもスタンドプレーが通用すると思うな!お前にスタメンの資格はない!まあ菊水東中でえらそうなのは斉木さんなんで、神谷さんは被害者です。ていうかメガネ闇落ち完了してるよ。

しかしその後の試合?でメガネが自分ではなくジョーにラストパスを送り得点を決めたのを見て顔を曇らせる秀人もまあまあ同罪です。試合中に誰が誰にアシストしたかでヤキモチを焼かないでくれ!点が入るなら誰でもいいだろ!

このあたりからメガネの理論が破綻してきて私の脳が考えることを拒否しはじめます。メガネくんは、秀人は自分が認められるためにオレたちを利用している!オレたちは小久保の代わりでしかない!パスを出してくれるなら誰でもいいんだ!ジョーを利用するな!ジョーはもっとオレを見てよぉ!って言ってました。この痴話げんかを受け、秀人が自分が辞めると言い出して今週は終わりです。

なにこれ?

(第10話に続く)