ayako_no7の日記

シュート!にまつわるあれこれを残す場所。 原作オタク。

シュート! Goal to the Future 第8話感想

学校での省エネな合宿を終えて結束が高まり、監督との距離も縮まったらしい掛川高校サッカー部。ついに冬の選手権の県予選が開幕です。

初戦の相手は浜野高校。原作でも出てきたし、まあまあ存在感がありましたね。神谷さんが煽られてPK外したことも原作を読み直した私にとっては記憶に新しいですが実際には30年くらい前の話です。まだ久保さんがご存命でしたからね。私は小坂部くんがプロになって稼いでいることを願っていますよ。そして浜野はユニフォームのデザインが原作のシマシマから変更されている。作画コストの関係?

会場は掛川高校で、今回のサッカーコートはなんとペナルティエリアやゴールエリア、ペナルティーマークまで描かれているすごい!こないだの練習試合のあれはなんだったんだ。浜野でペナルティーマークってことはPK戦やるのか?まさか?と思ったら最終的に本当にやりました。ハァ~ン?そして世界の闘将がいるわりにはギャラリーはまばらで、原作のほうが応援が多かったぞこれ。あ、公平が見学に来ていました。

さて試合は掛川ボールでキックオフです。あいかわらず2人でやってます。秀人たちFWどもが相手の陣地に攻めていくわけですが途中でカットされてボールを取られてしまいます。ボールを奪った浜野の選手がその場でシュートを放ちます。雨谷くん取れなくて40秒で1点先制されます。←いやこれおかしいだろ??センターライン超えてるってことだよね???どんなロングシュートなの?????と私の頭は早くも混乱気味である。マホは金森戦で28秒でシュート決めたけど、それのオマージュ?

浜野は速攻?をしかけてきたり、GK以外の10人が全員で相手チームをマークするという斬新な?戦術を?繰り出してきたり??和広のチームもやっていたピンボールパス?をやったりして混乱する秀人たち。マネージャーが「何がやりたいのか全然わからない」と言い出しますがそれは視聴者の心からのセリフです。

浜野に指示を出している司令塔が誰なのかなのかわからない!と試合中に悩み始める秀人。そのうちまた謎のFPS要素が出てきて、秀人には相手チームの選手がボスに操られている敵に見え始める。このへんがなんか菌糸でつながっている菌類みたいでした。菌糸でつながっててみんな同じ生命体だから簡単に指示が出せるんだと思う。

結局秀人のゲームメイク?で相手の司令塔が誰か分かり、急にやる気になって攻め始める掛高。メガネからのセンタリングを受けて秀人が左足でシュートしますが相変わらず入りません。そしてなぜかメガネくんが「オレたちが辻の動きについていけていない」と落ち込みます。あーこれどこかで見たエピソードですね。苦しくなって神谷を試合に出しはするものの誰も神谷のプレーについていける奴がいない!

いやでもメガネくんは、ちゃんと秀人が走り込む位置にパス出してるんですよ。秀人もそれを受けてシュートしてるんですよ。別についていけてなくない?さてここで8巻で出てきた馬堀くんのセリフを復習しておこう。「実戦で取りやすいパスがくることはほとんどないでしょ?どういう状況でもボールを受けられるように練習すべきですよ」

秀人のシュートが入らずカウンター?を食らってピンチに陥る掛高。あわや失点というところでしつこい園田くんがなんとハンドで止めます。お前は赤星鷹か!9人で試合したりハンドしたり、曲がりなりにも高校サッカーを描く作品がこれでいいのだろうか。サッカー別に詳しくない私でも、なめとんのか?とつい口にしたくなります。一発退場になった園田は、キーパー雨谷くんとこのままじゃ終われねえんだよ!頼んだぞ!と熱血したり佐原とハイタッチ?したり?していますがまずサッカーのルールを勉強してこい。なんでハンドで止めたのがいい話みたいになってるんだ。私サッカーの反則でもハンドってけっこう罪が重いというか、タブー感が強いと思ってるんですけど私の感覚がおかしいのだろうか?

なんだかんだで結束が強まり?唐突にオレたちは誰かに操られる人形じゃない!一人ひとりが考えて動く!と言い出す掛高イレブン。いや、1人退場してるから10人だったわ。いきなりこの、原作っぽい要素を出しても説得力は皆無である。監督まであいつらは人形じゃねえ!魂があるんだ!とは謎オブ謎のセリフを吐いています。逆説的に浜野の子たちは操り人形だ!みたいな?描写なんだと思うんだけど、シュート!のサッカーがおもしろいのは魅力的なライバルがたくさんいるからなんですよ。なんで敵は全員NPC!みたいな表現なのだ?

そして風馬くんとメガネは最終的に、秀人とタイミングが合わない!けどオレたちで合わすしかねえ!という、それでいいのか?という結論に達して、メガネ→風馬→メガネ→秀人という謎のパス回し?で秀人にボールを回し、同点シュートを決めてPK戦へ。1本目佐原(○)→2本目掛高のツンツン頭(たぶん○)→3本目メガネ(たぶん○)→4本目風馬(たぶん○)→5本目浜野の6番(×)→6本目秀人(○)という斬新すぎる描写であっという間に終わりました。せめて掛高と浜野を交互に出せよ!相手が何本入れたのかわからないPKなんて盛り上がるわけないだろ!そして「たぶん」とついているのは、ボールを蹴ったもののゴールしたかどうかの描写がなく、掛高の子たちが喜んでるから入ったのかな…?という推測です。PKが全部終わって掛高の勝ちが決まったときに、掛高は5本とも○、浜野は○○○×という結果だったことがわかりました。省エネアニメ~!キーパーは息してる?

今回はサッカーしろよ!と言い続けてきたいにしえのオタクにとって待望のサッカー回だったといえます。しかし1ミリも感情が動かなかった。残ったのは虚無である。サッカーやらないほうがいいサッカーアニメって何なんだ。これ感想書けるかな?と思ったけどけっこう書けた気がする。「?」が多くなったけど。コートの作画はよかったですね。

ここでもう一度馬堀くんのセリフを振り返っておこう。実戦で取りやすいパスがくることはほとんどないでしょ?どういう状況でもボールを受けられるように練習すべきですよ!!!!!

(第9話に続く)

シュート! Goal to the Future 第7話感想

クソ以下の6話を経てからの7話です。

6話の1ミリも理解も許容もできない展開に荒れに荒れまくりTwitterで愚痴を言いまくり、私は決めた。もうあの人のことは監督としか呼ばない。私の知っている神谷さんではないのだ。別の何かなのである。

そんなわけで7話は週末に学校に泊まり込んで合宿するというお話でした。そういう専門の設備があるのかと思ったら体育館に寝袋を並べてザコ寝してた。アッそんな感じなのね。監督が高校生たちと一緒に寝てたらどうしようかと思いましたが、それはなかった。しかし夜中にオバケ役になって部員を脅かしにくるという、さらに精神年齢が低いことをやり始めていつの時代のアニメなんだよという展開に。冒頭にパソコンカチャカチャターンしてたのも指ケガしたのもこのためかよ。爆笑しかないわ。

そして前半で抱いた私の疑念は後半に確信に変わる。今回はサッカーに必要な技術と体力を養いつつ部員同士の絆を深めるという建前の、監督が青春をやり直す回なのである。2年生の初夏に親友を亡くし、3年生のインハイ後に高校を辞めてしまった監督はすべてをサッカーに捧げてきたからね。部員たちと一緒に唐揚げ弁当食べてる姿になんかホッコリしてしまった。監督が高校生だった頃は、学校で練習してるとだいたい斉木さんとか他校の輩が来て邪魔するし、部員みんなで休憩なんていう雰囲気じゃなかったもんね。弁当屋は当時から営業していたらしく、監督はボリュームがあって高校生のサイフにやさしかったとか、当時いた大学生の娘さんがかわいかったとか言い出す始末である。監督も女性に興味あるんですか〜!?とか言われてたけどそいつはわりとムッツリスケベだぞ。

そして最後の日の夜はプールに忍び込むというお決まりのイベントが待っていました。水着なんてないから全裸でダイブする佐原以下部員たち。すなわちフルチンである。体育館に見回りにきたのか遊びにきたのかわからん監督も部員たちがいないのに気づき、プールへやってきて昭和な描写とともに突き落とされていました。そして次のシーンではやっぱり全裸になってて爆笑した。お前も脱ぐんですか。

まあそんな身も心も開放的な状態でシリアスな話などできるわけがなく、プカプカ浮かびながらオレも昔みんなとこっそりプールに入ったとか昔話をし始める監督。いつだよ1年次か2年次か3年次か?いや毎年でもいいぞ。当時は掛川ヌーディストビーチって呼んでたそうですが、あのサッカー部にそんな横文字を輸入したのどいつだよ。マホか!?(言いそう)あっ、いや、久保さんか!?ヨーロッパってそういう文化あるよね。当時のメンツが夜のプールではしゃいでるのを想像すると楽しくなりました。

そんで監督に当時彼女がいたのかという話を振る佐原。うんそれはね、監督ではなくオタクに聞いた方が早いよ。サッカー部はモテないという話になり、監督は今はどうなんだと切り込まれる。そうだよアニメが始まる前はそのへんがどうなってるのかがオタクの生死を分けるポイントになるだったはずなのに、あまりにもアレなことが続いてすっかり影が薄くなっていました。監督は好きになったらひと筋だ!とか恋愛観を語っていましたが、シュートは決められなかったらしい。モテない設定は生きてるんだね。まあ掛高のモテ要素の95%は久保さんであることは間違いない。このあたりから股間を隠すためのキラキラの描写が過剰になってくる。私の腹筋は死にそうである。

警備員さんに怒られたのち、合宿最終日に監督込みで練習するシーンが出てきました。ユベントスのエースに変なフォームでシュートさせるなよということはしっかり怒っていきたいと思います。

そしてラストシーンではユニフォーム配布。ちょっと待って佐原が11番もらってるんだけど?????????ハァ~~~????????ブラジル帰りのテクニシャンで掛高のアイドルといっても過言ではないマホがつけてた11番ですよ???お前ノールックパスとかできるわけ???スピードに乗った華麗なフェイントとかやれるわけ?????いざというときは体を張ってスライディングできるんですか~~~?????シメる。

そして秀人がもらった10番はずっと欠番だったらしいです。私は10番に特に思い入れないんですが、15歳の神谷さんが憧れてつけたいって思ってた番号であり、みんなが追いかけ続けてきた久保さんの象徴であり、何よりも16歳の神谷さんがどんな気持ちでトシにこの番号を託したのかを知ってるから、それに恥じない物語を今後広げていってもらいたいとは思いますがどうなんですか。あとメガネくんは10番になんか思い入れがあるみたいですが、たぶん来週以降に出てくるのでしょう。

最後にマネージャーにがんばりましたね♪とか言われて照れる監督。この異世界から抜け出すには帝光戦の終了間際の同点シュートを読まなくてはならない。あなたが選んだこの人はすごい人です!次回予告は「糸」でした。

(第8話に続く)

 

シュート! Goal to the Future 第6話感想

ナポリタン」という謎のサブタイトルから話題になった第6話です。

日常回なのかと思ったら、いつもの木曜に更新されるあらすじでイタリアから神谷さんのことを知っている転校生(実際は短期留学生だったけど)が来ることが分かり、「神谷さんのイタリア時代の話が出るのかな?」と予想していました。

それは当たったんですが予想外のエピソードをぶっこまれ、感情が追いつかなかった。まさか神谷さんが現役引退した理由をここまで詳細にやるとは。そしてオタクをメッタ打ちにするとは。

短期留学生のアンドレア・アントーニオ(神谷さんはダブルAと呼んでいる)は神谷さんのイタリア時代の教え子で、セルジョという兄と一緒にサッカーを習っていた。当時のアンドレアはプレーが消極的で、神谷さんはボールに食らいついてくセルジュを褒める。ずっとイタリアにいてサッカーを教えてほしいというアンドレアに対し、神谷さんは日本のガキに世界で闘えるサッカーを教えたいと語る。しかしある日セルジョは練習中だか試合中だかにケガをして、選手生命を絶たれてしまう。神谷さんはボールに食らいついていけといった自分を責める。その直後にあったチャンピオンズリーグの決勝戦に出場するものの、オウンゴールを献上してしまい(チームは多分負けた?)、そのままチームを退団して現役も引退。潔い幕引きを賞賛する声もあれば、八百長を疑うマスコミもあり、このことは掛高サッカー部員ですら全員知っているほどのニュースになった。

いやもうここで書くのがつらいんですけど制作陣には血も涙もないのか?

神谷さんのサッカー人生が順風満帆だったとは思わないし、うれしいこともつらいことも、いろんなことがあったと思うよ。たった16歳で、世界で一番尊敬するプレーヤーであり親友でもある久保嘉晴との永遠の別れを経験しなくちゃならなかったのもそのひとつだと思う。それでもサッカーが好きだっていう気持ちを一瞬たりとも曇らせることなく、掛川高校の部員たちを引っ張って、久保さんと一緒に思い描いた夢を現実にしてきたんじゃないか。キャプテンマークを付けた背番号7がどれだけかっこよくて頼りになったことか。

そうやって17歳でイタリアに渡って、自分のサッカーで行けるところまで行くことを貫いてきた神谷さんが、最後は拍手も何もなくピッチを去らなくちゃいけなかったの?八百長疑惑なんていうクソみたいなオマケ付きで。神谷さんはサッカーが大好きなのに、サッカーの神様は神谷さんを愛してくれなかったの?掛北との準決勝、途中でピッチを去った久保さんも不本意だったと思うけど、最後のゴールは伝説になったじゃないか。今回の描かれ方だと神谷さんの現役最後のゴールがオウンゴールなんだけどそんなのあり?

チームやファンは引き止めたっていうから、決して神谷さん自身のサッカーが否定されたわけじゃない。それでも引退後にやりたいことを思い描くような年齢になって、そこで大好きなサッカーをやめると決断させたのが、それなの?

そもそもサッカーでボールに食らいつくのは必要なことでは?と思うんだけど違うんですか?冬の選手権決勝で岩上さんと競り合って結局ゴールを許したあげくに右足にケガまでしたことをディスってるのか?

なんかもう考えがまとまらないんだけど、世界で闘えるサッカー選手を日本で育てるという神谷さんの新しい夢に対して、この設定は必要なのか?引退してるのはいいんだよ、いずれは誰でも引退するんだから。ただ、おそらく大ブーイングを受けたであろう試合を最後にピッチを去った姿を想像するのがつらすぎる。どうして?神谷さんのサッカーは本当に見る人を惹きつけるし、ワクワクするような魅力にあふれてるんだよ。この人ならって思わせてくれる稀代のファンタジスタなんだよ。この作品にプレーヤーとしての神谷篤司が必要ないのは仕方のないことだと思うけど、そんなふうにとどめを刺しますか?味方にも敵にもあれだけ愛されてた神谷さんが、サッカーだけには愛されなかったと?

和広にかけた「悪い、連絡しなくて」という言葉から察するに、引退してから神谷さんは誰にも連絡を取ってなかったんでしょうね。そしてアンドレアには「背が伸びた」と言っているので、少なくとも1~2年は会っていない。そしてアンドレアがSNSで連絡を取ろうかと思ったと言っているので、神谷さんは何らかのSNSをやっているらしい。

感想というか書き殴りのメモでした。

(第7話に続く)

シュート! Goal to the Future 第5話感想

和広がしゃべった!

ストーリーは、9人対11人で試合して途中で3年生2人が加わって11人になって、試合は引き分けだったけど廃部はしないで明日も5時半集合という感じでした。相変わらず部員たちは情緒不安定で、ウロチョロしていた3年生2人まで泣き出してどうしようかと思った。こういう極端なのが最近の流行なんですか?

さて和広の登場です。先週闇落ちしたメガネに「田仲俊彦さんと白石健二さんと強豪時代のうちを牽引した人」とか言われていますが、アーセナルに行った経歴はなかったことになっているのか?日本代表にも選ばれてるよ?なんで数十年前の高校時代の経歴が一番に出てくるんだ。さらに神谷さんも和広のことを「掛川の頭脳、奇跡を起こす天才と呼ばれた万能テクニシャン」とか紹介していますが、いつどこでそんな呼ばれ方をしたんだ私は知らんぞ。掛川の頭脳はむしろ神谷さんあんたや。さらにテクニシャンという表現が似合うのは馬堀でしょう。和広はテクニックだけじゃなく、スピードとテクニックを兼ね備えてるのと、フラッシュパスを見破ったような観察眼がすごいと思うんだけど。天才というのは否定しませんよ。しかし「昔の話ですよ」っていう和広に神谷さんが「だな、元・万能テクニシャンだ」とか言うんだけどこれはどういう意味なんだ…もう長いことサッカーやってないってこと?アーセナルはなかったことにしますよ~って意味?ただの2人のなれ合い?私(原作オタク)にも分からん!初見勢はもっと分からんのでは。そして掛高のおさげくんは平松さんにサインもらおうかな~とか言ってるけど先に監督にもらいなさいよ~!

そしてついに「ボールを持ったら1歩でもゴールに近づけろ」が出てきたんですけど、そのセリフこの部分だけじゃ意味が半分も伝わらないでしょ!「ボールを持ったら観客すべてが自分を見ていると思え」を省くんじゃないよ。まあ練習試合だから観客はいないけど。ただ「ボールを持ったら1歩でもゴールに近づけろ」って、サッカーだったら一般的なことじゃないですか。「観客すべてが自分を見ていると思え」があるからこそなんじゃないですかこのセリフは。主役になれよお前ら!

試合では唐突にまたFPSのシーンが出てきて、そこで得た教訓をサッカーに生かす秀人。私わりとゲームやるほうなんで現実世界でゲームの感覚がよみがえる感じは分からんでもないんですが、FPSやってて現実で思うことって「この角曲がったら敵がいそう」とか、狭い路地を通るときに「トラップしかけやすそう」とかくらいです。

そして掛川ウィードが先制点を入れたシーンの絵面がすごかった。縮尺がおかしいからセンターサークル内に25人くらい並べそうだし、サイドラインは途中で切れてるし、ゴール前ほぼ中央から敵が右にシュートしてるのに左に飛んでいる雨谷。大丈夫かこのキーパーは。ただシュートを決めた相手チームの子の脚を見ると左に蹴っているようにも見えるのでノーコンなのかもしれない…。もう分からない。和広のチームなんで当然のようにフラッシュパスが出てくるんですが、最初フラッシュパスだと分からなかった。だって走りながらパス出してるし、一回受けたパスを同じヤツに戻してるんだもん。マジックシザーズかと思った。フラッシュパスってスペースに走り込んでパスを受けてすぐに次に出すもので、だから基本的に1人1回しか参加できないって思ってたけど違うの?30年くらいそう思ってきたんだけど?しかも描写がめちゃくちゃ適当で、トラップの動作もパスの動作もなく走っているキャラの間を光の球がヒュンヒュンするというピンボールか?みたいな感で蒼き伝説の方がよっぽどちゃんと描いてるよ。神谷さん「フラッシュパスだ」って普通に解説してたけど、あなたの知ってるフラッシュパスなんですかあれは?後半にやっと私の知ってるフラッシュパスみたいなのが出てきて「あ、これはフラッシュパスだね」って思ったのに、掛川のやつらは「これはフラッシュパスじゃない」っていうし、なんかもう自分の記憶と読解力に自信がない。風馬くんは自分でコケて足ひねるし。あと神谷さんは土下座にこだわりすぎだよ。自分が大塚さんと赤掘さんに土下座したことを思い出してるんですか?

そんで秀人のシュートを見た和広もビックリしてるんだけど、何がすごいのかが私にはさっぱり分からないし視聴者に伝わっていないと思う。原作だと「トシのシュートはパワーがすごい」「広瀬のシュートは予測不可能な落ち方をする」みたいに何がすごいのかちゃんと分かったのに、アニメはもう5話なのに何も分からない。もしかして両足が左足のスパイクが伏線なの?マジで?

そして掛川の2点目、風馬と秀人が2人揃って相手チームのキーパーが伸ばしている手よりも高くジャンプして2人同時にヘディングするという、ここが大爆笑ポイントでした。どんだけ跳躍してるんだよ!それに2人でヘディングしたらごっつんこするでしょ普通に考えて!味方同士が近くにいすぎるのはよくないみたいなこと和広の父ちゃんも言ってたじゃん!ダブルヘッドで落としたボールがその場にポテッと落ちて止まるのもなんでなんだ。空気入れといてマネージャー!あと笛は鳴るのに主審も線審もまったく出てこないのが気になる。誰が審判してるんだよ。これから掛高は全国優勝を目指すらしいですが、神谷さんが2年生だった頃のサッカー部と試合したら30-0くらいで負けると思うよ。当時のスタメンは11人中7人プロになってるし7人のうち3人は海外に行ってるから本当に強かったんだよ。

神谷さんと和広が部室で語るシーンもありましたが、想像の100倍くらい味気なかった。もっと近況を語ってくれよ。相変わらず神谷さんのことは分からないし、和広の経歴も近況も分からない。やっぱりそのへんやらない路線なのかもしれない。

ところで今回までに出てきた話を総合すると、掛高の歴史としてはトシたちがいたころが全盛期で、その後すぐ風馬の父ちゃんが入っておちぶれ、一美が監督してたころが盛り返した時期ということでいいのかな。それだといちおう年齢的なつじつまは合うかもしれない。

あとね神谷さんは、たまに髪の毛が足りないカットがあるんでちゃんと髪の毛描いてください。毛根をやられた設定はいらない。オタクが情緒不安定になって泣くぞ。そして久保さんの背中をバックに出るおなじみの次回予告は「ナポリタン」。日常回の予感がする…。

(第6話に続く)

シュート! Goal to the Future 第4話感想

今週は神谷さんめちゃくちゃしゃべるじゃん~!

さて9人で練習試合をやることになった掛川高校サッカー部ですが練習試合をひたすら断られまくります。そらまあ9人しかいないしな。「9人で練習試合?野球部ですか?」って聞かれちゃうよ。そんななか、受けてくれたのは掛川北と藤田東という(原作オタクにとっての)いつメンでした。

念のため練習試合候補のリストを書き出しておきます。オタクなので。

掛川東
浜岡第一
島田学園
菊川商
藤田東
掛川
掛川
矢畑中央
静岡西
袋井商工
焼津インターナショナル
熨斗谷学院
静枝東学園
佐藤学
浦の星学院

なんか掛川北と藤田東以外は適当に付けた感が否めない。藤井くんのいた袋井工業は商業高校と合併したのかな?しましまユニフォームのみんな大好き東海学園は??

そして作中ではトーナメント予選を控えた時期らしいんですが冬の選手権前なんだろうか?でもセミ鳴いてたよな。ミンミンゼミが街中で鳴くのは基本的に関東より北だということを東京のアニメ制作会社に言いたいといつも思っています。

そして暑苦しいシメオネスタイルで監督業をまじめにこなしている神谷さん、今回は部員ひとりひとりに個人練習のメニューをメールで送っています。あ~~~私にも監督のアドレスを教えてくれ~!悪用しませんから!毎日おはようとおやすみを送るだけです!

さて今回はやってらんねえ~と部を去った佐原と園田が未練がましくサッカー部の周りをウロチョロする回(言い方)ですが、神谷さんと目が合ってそそくさと去っていく2人を見上げる斜め上からのカットの神谷さんが…なんというか神谷さんだった。あっこの人、私の知ってる人だ…みたいな…。もっと似ても似つかないキャラデザだったら私の心の平穏も保たれるのですが、なんかたまに原作の神谷さんの面影が見えるのでいちいち動揺してしまう。なんでこの歳になってアニメに一喜一憂せねばならんのだ…しかもアニメ本筋とはあんまり関係ないところで…。

そしてご神木の公園で佐原と園田に会い、2人からボールを奪って「オレが現役だったとき、お前みたいなしつこいDFが一番嫌いだった」とやっと現状が分かる大事なことを神谷さんがさらっと口にします。あ~そうですよね現役引退してますよね。頼むからそれを最初に言ってくれよ!こっちは年号も世紀もまたいでオタクをやってるんだよ!あんたが白と赤のユニフォームを着て7番をつけてフィールドを走り回ってたころからだよ!自分のサッカーで行けるところまで行くって決めて、全部背負って、絶対にへこたれずにボールに食らいついていた17歳の神谷篤司が今でも大好きなんだよ!だから神谷篤司が「現役引退しました」っていうのは、サツキとメイが「トトロ見えなくなりました」っていうくらいの衝撃があるんだよ。まぁ、高校の部活の監督引き受けるくらいだから引退してるだろうとは思ってましたけどね。

そしてついに神谷さんがボールを蹴るシーンが出てきました。そんなにしっかり描かれたわけじゃないのに、ボール持ってるというだけでいきなり神谷篤司が神谷篤司に見えるから不思議だな。サッカーしてる神谷さんが好きなんだよ。お前何回好きって言うんだよ。でも好きなんだから仕方ない。2人にインターセプトについて語る神谷さん。当時の掛高ではマホが本当に上手だったよね~。マホというのは私の二推しである馬堀圭吾くんのことです。馬堀のことはめちゃくちゃ好きですが新アニメには出てきてくれなくていいよ。ブラジルで幸せに暮らしていてくれ。いや、日本に帰ってきててもいいけど。

神谷さんの過去(というか原作終了後から現在までの経緯)は相変わらずこれっぽっちも出てきませんが、風馬が掛川高校サッカー部にこだわる理由は出てきました。お前の父ちゃんはいったいいくつなんだ?一美が監督してた2010年時点でそこそこ強豪だったんでは?

そして練習試合の1校目は掛川北で7-0で負け。掛北は今でも強豪らしい。斉木さんは出てこなかったよ(当たり前か)。2校目の藤田東にはドタキャンされて(またかよ)、どこぞやへ電話をかける神谷さん…「診察中か?悪い、連絡しなくて」おお…これはやっぱりTwitterで見たあのメガネは…と思っていたらやっぱり和広でした。アーセナル退団後に医者になったのか?それはそれですごいな…。でも風馬に「全国大会優勝したときのメンバーの平松和広」って言われてたけどパッと出てくる経歴がそれなの?アーセナルはなかったことになってるのか…?和広は掛川ウィードサッカークラブ(?)というチームを率いている?らしいです?←ひと言もしゃべらないからわかんないよ!

あと今週の予告がまた「ああ、それだけなら誰にも負けねえ」なんだけど何でなの?単なるリップサービスなのか今後重要になってくるのかハッキリさせてくれ~。秀人あたりに「監督はサッカー好きなんですか?」とか聞かれてこう答えるんだろうか…。

(追記)
神谷さんがサッカーをしているのに予想以上にときめいてしまい、朝起きてそこだけ何回も見てしまった。あ~神谷さんがサッカーしてる!サッカーしてるよ!そのポーズは何なんだとかいうツッコミはおいといてサッカーしてるボール蹴ってる!革靴スーツで!サッカー!してる!好き!

(第5話に続く)

シュート! Goal to the Future 第3話感想

神谷篤司(とそのオタク)を殺すには たった一言あればいい

ということを確信した第3回です。

このアニメ、予告のナレーションを声優さんが順番に担当するっぽいですが、今週の担当は神谷さんでした。そこでいきなり「ああ、それだけなら誰にも負けねえ」と言われ、思わず深夜に取り乱さざるを得なかった。久保さんの10番を背景にいきなり殺し文句をぶっこむなよ。

このセリフが何なのかを神谷篤司オタクに説明する必要はないのですが、そうでない人向けに念のため記しておくと、久保さんの「サッカー好きか?」という問いかけに対する答えですね。「サッカー好きか?」はシュート!における名言として広く知られているもので、一般的には久保さんがトシ(原作の主人公)に対してかけた言葉と認識されています。

しかし作中の時系列でいえば、久保さんが生まれて初めて「サッカー好きか?」と問いかけたのは神谷さんなのである。このことを神谷篤司オタクは何百万回でも言います。

しかもこのときの「サッカー好きか?」にはほかの「サッカー好きか?」と違う特別な意味があり、ちょっと重みが違うことを言っておかなくてはいけない。

まず作中で何度か出てくる「サッカー好きか?」のセリフは、基本的に試合直前のタイミングでこれから一緒にサッカーをするチームメイトに対して発せられています。しかし久保さんが神谷さんに対して「サッカー好きか?」と言ったのは夜の公園であり、試合中でもなんでもない。当時同じクラブチームでプレーしてた2人は中学3年生で、進路について話しています。つまりどこの高校でサッカーをやるか?ということですね。令和の世の中ではそのままクラブチームに所属してサッカーを続けるのが一般的かと思いますが、Jリーグがなかった連載当時、もっとも注目度が高いサッカーのコンテンツは高校サッカーであり、久保さんも高校選手権に出て国立競技場でプレーすることをひとつの目標にしていました。

ジュニアユース代表にも選ばれてすでに天才の名をほしいままにしていた久保さんには強豪校からスカウトが来ていたものの、本人はすでに整えられている道を歩くことを選ばなかった。新設校に入って「メンバーの個性を引き出せるサッカー部」を一から作りたいと願い、神谷さんにも一緒に来てほしいと思うわけです。

でも、新しく作ったサッカー部が成功するとは限らない。神谷さんの3年間を無駄にしてしまうかもしれないと悩みつつそれでも神谷さんと一緒にやりたくて、どうやって誘おうかあれこれ考えたあげく、結局神谷さんの前に立つと何も言えなくなって、そこで出てきたのが「サッカー好きか?」の一言なのである。詳しくは「久保嘉晴の伝説」と単行本6巻をご覧ください。ここの2人は、お互いに「高校でもお前と一緒にサッカーがしたい」と思ってるのに、なかなか素直にそれを伝えられないのがかわいいんだよね。

何が言いたいかというと「サッカー好きか?」はサッカーバカにとって最上級の口説き文句であり、「それだけなら誰にも負けねえ」はそれに対する最高の返答なのである。新アニメの神谷さんの声優さんはセクシーボイスすぎて中3には思えないけど、声優さんの演技によってキャラクターの声が三次元に来るとインパクトが違うな〜と実感しました。しかしこれは単なるオタクへのサービスなのか、それとも4話で過去の話を織り込むってことなのかが分からなくて不安だ。このアニメ予告のセリフにあんまり意味がないっぽいからな…。

さてアニメ本編です。朝5時半にちゃんと学校に来た神谷さんえらいね。いや、15歳のときも5時半に来てたけど(詳しくは「久保嘉晴の伝説」をご覧ください)。秀人をサッカー部に引き込むくだりはそこまで強引じゃなくてよかった。秀人がきたことでスタメン落ちした佐原くんは今後一波乱あるでしょう。サッカー部員たちに対し、2週間はボールを蹴るの禁止、2週間後から練習試合、1ヶ月以内に1勝もできなかったら廃部と言い放つ神谷さん。「廃部でよくね?」と思った私。だって久保さんと神谷さんが作ったサッカー部だもん。勝てなくなって部員が減って廃部になるより、神谷さんが粉々にしてくれたほうが原作オタクが浮かばれるというものです。

今週の神谷さんは、秀人を家庭科室に呼び出してカレーを作らせながら下半身を鍛えたり(?)、「掛川に帰ってきたから茶が飲みてぇ。茶っ葉からな」と地元をPRしつつ部員にランニングさせたりしていました。掛川観光大使を兼任してますか?先週までが衝撃の展開すぎたせいか、すごく「普通のアニメ」を見ている気分になる。神谷さんの言動はアラフォーだと思うと大人げないけど17歳のときの面影がチラつく。新アニメの神谷篤司は私の知ってる神谷篤司とは別人なんだ!って思えたらそこまで情緒を乱されなくて済むと思うんだけど、私にはそれができない。どうしてもあの髪の毛ツヤツヤの神谷篤司の中に、私の人生を狂わせた神谷篤司を探してしまうのであった。

そして先輩が陰で「チームワークを乱すようなことはやめてほしいよな〜」と言っているのを聞いてしまう秀人。30年前の菊水東中学校を再現してますか?斉木さん見てるー?これ、神谷さんと秀人を重ねてるなって取れるわけですけど、そこまでの意図を込めたものなのかどうなのか、イマイチ信じ切ることができない。ただ、ED曲のPVに出てきた「お前のサッカーはどこでやるんだ?」の布石にも見える。今週は先輩たちがキレてサッカー部から去ろうとする展開があったので、秀人が責任を感じて退部届を出す→お前のサッカーはどこでやるんだ?の流れだろうか。予告のナレーションもふまえると、神谷さんが過去に部活をやめたことに触れる展開も考えられるよな〜。そのへんは原作に忠実にやってくださいお願いします。

そして来週からは練習試合が始まるそうです。てことは掛川北とか藤田東とか清水学苑とかのライバル校が出てくるってこと?ほかの高校がどんな強さなのかは分からんけど、ふつうに考えたら弱体化した掛川が勝つの無理だよね〜。1勝する相手として再び野間田が出てくるってことかな。私は掛川北のコーチとして斉木さんが出てくるのを期待しています!

あと今週はシュート!名物の紅白戦(ミニゲームだけど)がありました。サッカーについては特に感想はないというか言及を避けます。

それから秀人のお父さんの名前が明らかになり、原作に出てきた誰かの息子という線がほぼ消えたのでホッとしてます。最悪アツシカミヤの隠し子だったらどうしようとかチラッと思ってたのでよかったです。秀人と風馬くん&メガネが仲良くなれたのも安心しました。秀人の心理描写は正直よくわからん部分もあるけど、このお年頃は複雑なんだよねきっとね。神谷さんたちはわりとそのへんシンプルだったのでギャップを感じる。

今週の神谷さんはわりと神谷さんらしい描かれ方で、でも掃除、あいさつ、用具の手入れ!と部員たちに言うあたりが大人になったな〜としみじみしました。なんかでも予告の一言で情緒を乱されまくった感がはんぱない。これ出先で書いてるんですけど内容が半分くらい頭の中から飛んでいます。帰って見直してから書こうかとも思ったけど逆に臨場感あるかなとも思うのでひとまずこのままにしておきます。

 

(第4話に続く)

シュート!~マラカナンの伝説~の考察というか感想と妄想

2014年にマガジンに連載された読み切り「~マラカナンの伝説~」を国会図書館でコピーしてもらうという方法で合法的に手に入れたので、読みました。

ただ研究目的でないとコピーしてもらえないので、ここで研究の成果を発表したいと思います。研究っていうか妄想だよ。

ストーリーをざっくりと解説すると、おなじみのメンツで構成された代表チームがW杯決勝戦まで勝ち抜き、ブラジルとの決勝戦を迎えるというもの。決勝戦前日と当日が描かれ、新キャラとして掛川高校で10番をつけている渡辺瞬くんという現役高校生が代表入りしています。

作中にポジションと背番号がきちんと出てくるメンバーはこんな感じです。

白石健二(GK・1)
岩上順司(DF・3・キャプテン)
東雄吾(DF・4)
加納隆次(MF・6)
神谷篤司(MF・7)
田仲俊彦(FW【センター】・10)
平松和宏(FW【右ウイング】・11)
伊東宏(FW【左ウイング】・13)
恩田朝之(DF【SB】・16)
渡辺瞬(FW・22)

ユース代表のときに発生していたMF多すぎ問題は、何人かDFに回ることで解消したらしい。恩田くんは4部を見るかぎりだとディフェンス向きっぽいし得点力もあるので、オーバーラップするサイドバックに向いているんじゃないだろうか。ところでブラジル戦なのにマホが名前も出ないのが悲しい。なんでや。

そしてユースのときは加納さんがキャプテンマークつけてたけど今回は岩上さんにチェンジ。加納さんは背中で語る系のキャプテンだから、大舞台でみんなをまとめるなら岩上さんのほうがいいと思う。でもDFの人がキャプテンやるなら東さんのほうが適任なのでは?と思わなくもない。ユーゴに絶大な信頼を置いています。

せっかくなので出てこない番号が誰なのか、4部までに登場するキャラに限定して予想してみます。←私だけ楽しいやつ

ピンク色の部分が予想です。

白石健二(GK・1)
氷室明彦(DF・2)
岩上順司(DF・3・キャプテン)
東雄吾(DF・4)
斉木誠(DF・5)
加納隆次(MF・6)
神谷篤司(MF・7)
馬堀圭吾(MF・8)
松下浩(FW・9)

田仲俊彦(FW【センター】・10)
平松和宏(FW【右ウイング】・11)
草薙京吾(GK・12)
伊東宏(FW【左ウイング】・13)
牧野新平(DF・14)
新田伸一(DF・15)
恩田朝之(DF【SB】・16)
芹沢直茂(FW・17)
加納豪樹(MF or FW・18)

広瀬清隆(FW・19)
佐野圭太(MF・20)
水木光一(MF・21)
渡辺瞬(FW・22)
緒方十次郎(GK・23)

基本的にはナイジェリア大会(連載の最後のほう参照)と似たような感じかなと思ってます。まず氷室はディフェンスの要なのでマスト。氷室がいなかったらとても決勝まではいけないと思う。代表戦なら点はほかの選手が取ってくれるので、ディフェンスに専念できるしね。それから斉木さんのような全体を見渡せる人も貴重なんじゃないかと。マホは絶対に入っていてほしいのでここは不動です。

そしてナイジェリア大会ではヒロがMFで9番を付けてたんですが、ブラジルではFWの13番になってるので、9番には松下くんをぶっこんでみた。松下くんはパワーシューターでありつつテクニックも持ってるので、使い勝手がいいと思うんだよね。性格とかサッカーのスタイルに変なクセがないのもいいと思う。カウンターシュートはおいといて。

GKでは健二が正GKになったのは意外だったけど、大原くんは義足をつけている足への負担が大きすぎるから、おそらく選手生命がそんなに長くなくて、2014年は引退済みなんじゃないでしょうか。その影響で草薙京吾が正GKに昇格したものの、ケガか何かで欠場したときに健二が出て活躍して、正GKを勝ち取ったっていう流れかな~って思ってます。このGK同士のポジション争いは、Jドリーム3部でがっつり描かれていてなかなか興味深い。3人目のGKは三橋さんか緒方くんのどっちかで迷って、ガッツがありそう(で顔が好き)な緒方くんにしました。

牧野くんと新田くんは貴重なDF陣として採用。新田くんはすごい出世したな〜。

それから芹沢も代表に必要な選手だと思う。シュート!のFWは小さい子が多くて、背の高いFWが芹沢くらいしかいないんだよね。芹沢は一桁番号でもいいくらいだと思うんだけど、FWは競争率が激しいのである。

あとの18~21番は単なる趣味です。豪樹は隆次兄ちゃんと一緒にプレーしてるところが見てみたいのでぜひ入ってほしい。広瀬くんは久保さんのいた掛川を苦しめた選手だから。佐野くんは和広みたいにお父さんを見返してほしい。水木くんは報われてほしい。以上が私の妄想です。

このメンバーならゲームメイクは神谷さんかな~やっぱり。神谷さんとマホのコンビが前に出つつ、上背のある加納さんが守備よりに動く感じかな。掛高サッカーの再来って感じで胸熱だよ~。

ちなみにストーリーは、決勝戦が始まってトシがキックオフゴールを決めるところで終了するので、勝敗は分かりません。W杯優勝していてほしいなあ。そうしたら神谷さんがいつか久保さんのところへいったときに「やっとお前に追いつけた気がする」っていえるじゃん。久保さんも「神谷すごいなぁ」って喜べるじゃん。いっぱい話すことがある神谷さんと、神谷さんの話をずーっとニコニコして聞いてる久保さんを見ていたい。

作中でいちばんページが割かれているエピソードは、試合前で緊張している瞬がブラジルの子どもたちとサッカーをしているトシに出くわして、そこに和広と健二が来るというもの。そこに神谷さんが来て「何遊んでやがる!?」と怒るという、いつものやつです。それぞれビッグなプレーヤーになっても、このへん変わらないのがいいね。全体のテーマをひと言で言うなら「楽しいサッカーをしようぜ!」ってところかな。

ビジュアル面だと、神谷さんはツンツン頭です。もとはサラサラストレートだからあんだけ立てるの大変だと思うんだけど。トシはちょっと大人になった感じで一美と結婚してて、健二はパーマ?で夏姉との間に3人子どもがいる。しかし田仲家はすごいな、息子と義理の息子が日本代表て。健二の息子たちはサッカーしないのか?両方の血を引いてるってすごいサラブレッドだと思うんだけど。和広は大きく変わってないんだけど、涼しげな雰囲気のイケメンになっていました。東さんと恩田くん、加納さんはあんまり変わってなくて、岩上さんは髪を下ろしたせいで若返って見えます。

この読み切りの最大の魅力は、大人になったいつメンが見られることですね。瞬くんにはすまんがオタクはどこまでいってもオタクなのである。マホが出てこないのは残念だけど、神谷さんが元気にサッカーしてて、W杯決勝戦という最高峰の舞台に立てたことが分かってうれしいよ。

そして気になるのは、神谷さんがW杯決勝のピッチに立って何を思ったのかです。この読み切りには久保さんの雰囲気が濃密に漂っていて、神谷さんも何かしら久保さんについて考えたんだろうな〜と思わざるをえない。

神谷篤司にとっての久保さんは、まさに運命の人だと私は思っています。ラブとかそっちの意味じゃなくて、文字通り命(大いなる何かから与えられるものという意味でね)や生きる力、生きている意味を運んでくる人。久保さんの死が神谷さん、ひいては掛川の原動力になったことは間違いないし、「久保の夢を叶えたい」「悲願を叶えたい」という強い気持ちが何よりも神谷さんを成長させてきたわけで。選手権とインハイを連覇したことでそれに一区切りついたわけですが、ただ生前の久保さんは自分が日本代表になることを微塵も疑ってなかったし、周りも全員そう思ってたはずなので、W杯決勝も久保さんの視線の先にあるもののひとつといえばそうなのかもしれない。そう考えると、マラカナンのピッチに立つ永遠の10番をふと思ったとしても不思議じゃないよな〜。ただ悲しみとか寂しさとかではなくて、「あいつ元気にやってるかな」くらいの感じでいてほしいな。

シュート!ではこの読み切りだけ未読だったので、読めてよかったです。